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2007年12月24日 (月)

茅葺き屋根の知られざる名刹

我が宮城県にも平安時代に建てられた木造建築物が現存しています。

仙台から南へ車で約1時間ほどの“白石(しろいし)”の町から国道113号線を右折、

角田(かくだ)市に入ってすぐのところに・・・。

国の重要文化財に指定されている“高蔵寺阿弥陀堂(国指定重文)”がそれです。

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高蔵寺の創建は古く平安時代の初期、

弘仁10年(819)南部の僧徳一によって開山されたと伝えられ、

嵯峨天皇の筆による「高蔵寺」の額が秘蔵されています。

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高蔵寺本堂から少し離れたところにある阿弥陀堂の杉の古木に囲まれたその重厚な佇まいは、

見る者をいにしえの平安文化へと誘ってくれます。

この茅葺き屋根の阿弥陀堂は治承元年(1177)藤原秀衛によって建立された県内最古の木造建築で、

宇治平等院鳳凰堂などとともに日本最古の七阿弥陀堂の一つに数えられています。

平泉から遠く離れたこの地にまでも平泉藤原文化が伝わっていたとは・・・。

当時の奥州藤原氏の勢力は私の想像をはるかに超えるものだったに違いありません。

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高蔵寺の敷地内には、

江戸時代(18世紀中期~後期)に建てられた旧仙台領内の中規模農家

“旧佐藤家住宅(国指定重文)”が移築公開されています。

佐藤家の由緒については古記録・史伝等もなく明らかではありませんが、

「車屋」の屋号を持ち、庄屋をつとめ古来修験者が住んでいたところと言い伝えられています。

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この高蔵寺阿弥陀堂にしても、旧佐藤家住宅にしても、宮城県内でもあまり知られていません。

今日も、見学者は私一人だけ。

特に阿弥陀堂については、

平安の昔の建物が現存している事実を目の当たりにすれば、

ここを訪れた人々に驚きと感動をきっと与えてくれるはずです。

観光化しすぎるのもどうかとは思いますが、

もっと多くの人々に平安藤原文化に触れてみて頂きたいものです。

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今日のアルバムはこちらです。⇒ 高蔵寺阿弥陀堂と旧佐藤家住宅

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