蔵屋敷通り/宮城県村田町
1月14日の今日は“どんと祭”の日。仙台市内の神社の境内では一斉にご神火が焚かれます。
人々は、昨年暮れに飾りつけた正月飾りや、いらなくなった古い写真や人形などを持ち込んでお焚きあげをし、この一年の無病息災を祈願する日です。
私もそのつもりで古い写真の整理をしていたところ、今から40年も前の社会人になりたての頃の懐かしい写真が出てきました。
撮った場所は宮城県柴田郡“村田町”の龍島院というお寺の山門。
当時、月に一度の割りで村田町商店街にある得意先のお店まで品物を届けに行っておりましたが、多分、その帰り道に一緒に行った同僚が撮ってくれたのでしょう。
【龍島院山門】
私が納品のために月に一度訪れていた頃の村田町商店街は、大きな蔵屋敷が軒を連ね、しっとりとした雰囲気のなかにも活気があふれていて、たいそうな賑わいでした。
それから40年という歳月が流れ、その町は今どうなっているのだろう?あの蔵屋敷はまだ健在なのだろうか?
そう思うと、居ても立っても居られなくなる性分。早速、車で一っ走りしてきました。
まず、村田の町に入る前に“龍島院”に寄ってみました。
【龍島院庭園】
この龍島院は、伊達政宗公七男で柴田刈田(三万石)城主伊達宗高公のご廟があることで有名なお寺です。
その庭園も見事なもので、園内から湧き出る水が滝となって流れ、古式ゆかしい石組と植栽の数々は40年前と少しも変わることなく、今でも人々の心に生気と安らぎを与えてくれていました。
【龍島院庭園】
昔そのままの佇まいを見せている龍島院庭園でしばし休憩のあと、いよいよ蔵屋敷通りの商店街へ。
この村田町は、藩政時代には仙台と山形を結ぶ街道の分岐点として商都の賑わいをみせておりました。
伊達藩が栽培を奨励した紅花や藍を買い集め、江戸や上方へ運び財をなした村田商人たちの栄華を伝える豪勢な店蔵が、今も町の中心部に残っています。

【蔵屋敷通り】
重厚な店蔵と門が一体となり連続する景観が村田の特色で、通りの両側には短冊形の地割が整然と並び、江戸時代の「町人地」の姿を今に留めています。
村田商人たちの手を経て、ここ村田には都の様々な文化がもたらされたに違いありません。
【現役店蔵かねしょう】
村田の店蔵、健在でした。良かった!!
ただし町は閑散としていて買い物客もまばら・・・。ここも御多分に洩れず、郊外の大型ショッピングセンターに客を奪われているようです。
今、村田町は「みちのく宮城の小京都」として全国京都会議に加盟するなど藩政時代の古い町並みの保存に力を注ぐと同時に、工場の誘致活動を活発に展開するなど、「快適な環境空間むらた」の創造を目指し、新しい町づくりに務めているとのこと。
“村田”頑張れ!!
今日のアルバムはこちらです。⇒蔵の町/村田
| 固定リンク
「街」カテゴリの記事
- 偉人の町/奥州水沢(2008.07.05)
- 陸奥国一ノ宮門前町“塩竈”(2008.02.02)
- 雪の角館(2008.01.20)
- 蔵屋敷通り/宮城県村田町(2008.01.14)
- 早朝の東京駅界隈(2007.11.23)


コメント
一枚目の山門、風格がありますね。
懐かしい写真の方も見てみたい気がします(笑)
村田町の事、初めて知りました。
店蔵が現役の町並みとして残っているのは凄いですね。
また、1つ東北を勉強させていただきました。
投稿: yufuki | 2008年1月15日 (火) 01時28分
yufukiさん
あまりにも貧相な40年前の写真、どうかご容赦願います。(笑)
蔵の町並みに元気を取り戻そうと頑張っている、地元の方々の努力が何とか実を結んでもらいたいと願うばかりです。
投稿: kazuo | 2008年1月15日 (火) 19時59分
初めまして! 山形県は鶴岡で建築設計をやっています。 古いだけでは無く 現役の土蔵 カッコイイですね!
応援 ぽち!
投稿: kokoko1965 | 2008年1月16日 (水) 23時08分
kokokoさん
応援ありがとうございました。
この店蔵を何とか後世まで残してもらいたいものですが、地元の方々は保存に大変苦労しておられるようです。
歴史息づく鶴岡も、魅力のある町ですね。暖かくなったら是非お邪魔したいと思っております。
投稿: kazuo | 2008年1月17日 (木) 08時33分